切断

ステンレス鋼の切断は、一般の炭素鋼に比べて以下の違いが有ります。
一般鋼との相違点 加工上の留意点
耐力が大きい。 普通鋼よりパワーの大きな剪断機で切断する。
焼付きを起こしやすい。 ステンレス専用の刃物や潤滑油を使用する。

■切断法

切断法 長 所 短 所
機械的
切断
シヤーリング
切断法
切断面の精度がよい
拘束治具を用いれば変形が少ない
直線か単純な形状の切断しか出来ない
剛性の高い治具を必要とする
最大板厚16mm程度
細幅のものはねじれが出やすい
切削
切断法
   
砥粒
切断法
   
熱的
切断
(溶断)
プラズマ
切断法
切断速度が速い
拘束治具を用いなくてよい
切断形状の制限が少ない
熱影響部が狭い
実用的には自動機で板厚150mm以下、手動機で25mm以下
ベベル角が大きい
カーフ幅が広い
初期コストが高い
消耗部品の寿命が短い
パウダ
切断法
ガスでは切断出来ない金属の切断が可能
板厚200mm程度まで切断が可能
切断速度が遅い
カーフ幅が広い
切断変形が大きい
粉塵、臭気、高い熱を生じる
レーザ
切断法
カーフ幅が非常に狭い
切断速度が速く、変形が小さい
精密加工が可能
板厚16mm程度までしか切断出来ない
高さ制御を厳密に行わなければならない
初期コストが高い

■シヤーリング切断法

■切削切断法

■砥粒切断法

■プラズマ切断法

■パウダ切断法

■レーザ切断法